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「歯磨き」は私たちの健康を維持するための大切な習慣のひとつです。しかし私にとって、歯磨きは一時期自分を追い詰める「苦しい儀式」になっていました。
今回は、私が歯磨きをする上でどのような困難に直面し、どのように向き合ってきたのかについて、前編と後編に分けてお話しします。これはあくまで私の向き合い方です。この記事が少しでも読者の皆様の参考やきっかけになれば幸いです。
私の以前の歯磨き習慣
私の症状が最も深刻だった時期、以下のような行動を繰り返していました。
- 長時間の歯磨き:1回につき90分以上(ある時は1本の映画が見終わるくらい)ずっと磨き続けていた。
- 「数字」へのこだわり:歯を磨く際、頭の中で決まった回数を正確に数えなければならないという自分のルールがあり、もし途中でカウントを間違えたり、正しく数えられなかったりすると、また最初からやり直さなければならず、それが時間をさらに長引かせた。
- 深夜の歯磨きと睡眠時間の犠牲:当時の私は睡眠習慣が不規則だったため、真夜中に延々と歯を磨き続けることが日常化。成長期に大切な睡眠時間さえも歯磨きに費やしていた。
- 友達の前や学校での行動:友達が家に遊びに来ているときでさえ、相手をそっちのけで歯を磨いていた。また、学校では給食の後の「歯磨きソング」が終わっても磨き終わることができず、先生から呼び出された。
- 磨けないときの行動:外出先などでどうしても歯が磨けない状況のときは、口の中にずっと唾液を溜め込んだり、冬は積もった雪を口に含んだり、ひたすらガムを噛み続けたりしていた。
- 過剰なケアによる口内の荒れ:歯ブラシだけでなく、マウスウォッシュや舌ブラシなどを使用し、歯茎から血が出ようが磨き続けていた。口の中は傷ついて痛み、舌は痺れていた。
- 友人のサホライドや銀歯がふと目に入ったり、誰かの口から「虫歯」「歯医者」という言葉を耳にしたりするだけで、胸がざわざわと強い不安に襲われていた。
奪われた機会と、歯科医院へのトラウマ
この行動の背景には、私が小学生の頃に経験したことが関係しています。
当時、私の通っていた小学校には「虫歯がなく、銀歯もない健康な歯の児童」と「虫歯があったけれど、治療が済んだ児童」にそれぞれ賞状が贈られる制度がありました。私は前者の賞状がほしくて、歯に気をつかっていたつもりでした。
しかし、当時私が通っていた歯科医院は、ほんの小さな穴であっても、予防のためか、すぐに削って銀歯にしてしまう治療方針の場所だったのです。その結果、私の永久歯は銀歯になってしまい、楽しみにしていた賞状をもらうチャンスは永遠に失われてしまいました。
この悔しさと歯磨きをしていてもずっと歯医者に通わされたことが引き金となり、「歯医者に行ったら銀歯にされる」「虫歯になりたくない」という恐怖心に変わり、過剰な歯磨き習慣につながったのです。
前編の終わりに
今回は私の歯磨きに対する行動とそのきっかけについてお話ししました。この苦しい習慣から抜け出すのに、私は約10年という長い時間を費やしました。
後編では、私がこの呪縛からどのような試行錯誤を経て、抜け出そうと向き合っていったのか、その過程をお話しします。
